森羅万象セミナー

第1回 §19

今ね、「エネルギー」というのは「あの世」のことなんだと言いました。エネルギーにもいろんな説明の仕方がありますけれども、20世紀最大の発見の一つの話、前にしたことがありますよね。アインシュタインが発見した方程式「E=mc2」、この中のEというのが「エネルギー」です。mというのは「質量」、cというのは「光の速さ」です。これが何を意味しているかと申しますとね、これは大変なことを意味しているんです。「エネルギーというのは『質量』、つまり『物質』と等価である」。そしてね、等価であってしかも、そのエネルギーは莫大である。光の速さの二乗ですからね。

例えば、今ここに紙が1枚あります。この紙1枚のエネルギーが全部解放されたらどうなるか、これが全部、完全にエネルギーに変わったらどうなるかっていうと、簡単に地球はふっ飛びます。これはそういう式なんです。

紙1枚にそんなエネルギーあるはずないじゃないじゃないか、と皆さん思われるかも知れませんね。紙を燃やしても、この辺で適当にポーッと燃えて、ちょっと暖かいだけでね、それで終わっちゃう。そういうときはね、この紙のエネルギーは、実は全然解放されていないんです。それは、いわゆる最も低級なエネルギーの解放の仕方に過ぎなくて、ほんのわずかなエネルギー、解放されたとも言えないぐらいにごくごくわずかなエネルギーが、光と熱に変わっただけなんです。

このエネルギーが本当に全部解放されたら、さっき言ったように地球は完全に吹き飛ぶ訳ですが、このエネルギーを完全に解放するということは、これはとてつもなく大変なことなんです。でもね、さっき言いましたように、あらゆる物質というものはエネルギーと等価である。要するに、「存在する」っていうことがね、それだけで大変なことなんですね。存在するだけで…その存在するエネルギーというのはね、とてつもないエネルギーなんです。考えたら凄いと思いませんか。地球が簡単にふっ飛ぶぐらいのエネルギーが、この紙切れ1枚の中にね、どういう形か分からないけれども入っている訳なんです。宿っている。

そう考えると、物質って凄いと思いませんか。本当に凄いんです。我々はね、何となくいつもエネルギーということを考える。それで何となく、物質というのはあまりたいしたことがなくて、非物質というか、目に見えない世界というのは凄いと思っている。確かに目に見えない世界というのは凄いんだけども、でも、これだけとてつもない、目に見えないエネルギーを宿すことができる。目に見えるものって凄いんです。要は、両方凄いっていうことなんですね。ちょうど先ほどの、合理と非合理みたいにね。両方凄いんです。その両方の凄さを知らなければいけない訳なんです。

Q:この方程式から原爆ができたんですか。

そうです。この方程式にヒントを得て原爆が作られました。あくまでもヒントなんです。そしてね、実は原爆というものは、このウランのエネルギーを、やはりごくごく一部しか解放してないんです。あれは、核分裂する、例えばウラン238をウラン235にする、その時に光・熱といった莫大なものが出てくる、と言うことなんですね。それはウラン238が、全部エネルギーに変わった訳では全然ないんです。

このように、この紙でさえ莫大なエネルギーを持っている。それなのに、この紙のエネルギーを解放するようにすればいいじゃないかと思ってもね、どうやって解放したらいいのか全く見当がつかない訳なんです。ウランは放射性元素なんですね。すなわち、だんだん分裂していくんです。それ自体が、あるちょっとしたきっかけを作ってやると分裂していく。そして、分裂した時に中性子が出ます。その中性子がまた当たってきっかけになって、また分裂を起こして…っていうふうに、どんどん連鎖していきます。だからそういう爆弾ができる訳ですね。つまり、比較的そのエネルギーの一部を取り出しやすいので、分裂する物質を使っているということなんですね。

つまり、放射性元素は不安定なものなんです。紙はとても安定しています。あんまり安定しているので、どうやって中の莫大なエネルギーを取り出せるか、本当に見当もつかないでしょ。つまり、極めて高次元の、今現在は考えもつかないようなエネルギーのしまいこみ方がされているので、全くどうしていいか分からない。だけれども、放射性元素は比較的簡単に最初の鍵があるので、それを爆弾を作るのに使ったということなんです。

要するに、この式によって何を意味しているかっていうと、「物質」と「エネルギー」は同じものですと言うことなんです。我々は何となく、目に見える世界と目に見えない世界というのは何らか別々のような、何となくそういう感じを持っている。でも、そうじゃないということなんです。本当は、目に見えるものはすなわち目に見えないものでもある、ということなんです。だからただ単に「物質は目に見えるもの」というふうに規定するのは、実は間違いであるということなんですけどね。物質は目に見える存在であると同時に、目に見えない存在をそれ自身宿していて…そうですね、そこに重なっていると申しますか、目に見えないもの、その物質のエネルギーというのはね、あくまでもその中にあるということなんですね。その中にある。どのようなあり方でその中にあるのかはね、これは全く分からない。分からないんだけれども、とにかくそこにある訳なんです。

そこにあると言ってもね、まあこれは言葉のあやのようなもので、そこにあるには違いないんだけれども、地球を吹っ飛ばすようなエネルギーがこの紙の中にあるようには、普通見えない。見えないけれども、ここにあると言えばある。でも非常に高次元である訳なんですね。まあ、今日は次元の話はいたしませんけどね。次元とは一体何か。割と簡単に「高次元的存在」という言葉を使いますけども、次元とは一体何であるのかということは、とっても大きなことなんですね。

続く

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