<ホメオパシーに関連する医療過誤のニュースについて>

7月9日付読売新聞にて、このような痛ましいニュースが報じられました。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=27819

亡くなられましたお子様、お子様を亡くされたご家族様には、深い哀悼の意を表したいと思います。

報道にございます「自然療法の普及に取り組む団体」とは、当振興会のことでこそありませんが、ホメオパシーに携わる者として、大きな悲しみ、そして憤りを禁じ得ません。このようなことが、ホメオパシーの名において行われたことに、心からお詫び申し上げます。そして、このようなことが二度と起きないよう、当振興会としても全力を尽くしてまいります。

今回の事件について、当振興会の見解を述べさせていただきます。

ホメオパシーはその方の症状の全体像に対して1種類のレメディーを処方します。すなわち個々の症状をバラバラに見るのではなく、あらゆる症状を一元的に包括する1つのレメディーを見つけて処方します。それがホメオパシーであり、他にホメオパシーはありません。

報道によりますと、新生児の出血症を防ぐためのヴィタミンK2(以下VK2)シロップを経口投与する代わりに、その名称の「ホメオパシーレメディー」を処方し、その結果としてVK2欠乏により死に至った、ということであります。

本来のホメオパシーには、VK2シロップを代替する「VK2のレメディー」という処方はありません。VK2は本来、食事によって摂取すべきものですが、新生児の場合はさまざまな理由から不足しがちなので、シロップの形で経口投与するものです。

したがって、VK2の不足は、食事と同様にVK2シロップという物質で補うべきであり、「ホメオパシーレメディーVK2」なるものが、VK2シロップの代わりになるわけではありませんし、それはホメオパシーではありません。

VK2の経口投与の代わりにそのレメディーを処方する、ということは、ご飯を食べる代わりにご飯のレメディー、キャベツを食べる代わりにキャベツのレメディーを摂取するようなものです。それが無意味であることは言うまでもありませんし、そのように間違った考えによって、新生児に必要なVK2が投与されなかったことは、明らかに有害であり、痛恨の極みです。

ホメオパシーとは、「真の道理のみに基づいた医療」として打ち立てられた医療であり、いたずらに現代医学を全面的に否定するものではありませんし、単に新薬の代わりにホメオパシーレメディーを処方することではありません。

ホメオパシーで最も大切なのは、「何が真の問題なのか」を見極め、その問題に対する本質的な解決をすることです。骨折を例にいたしますと、骨がずれている箇所をまず整復し、その上で持続的治癒を実現する最適なレメディーを処方すること、それがホメオパシーです。ホメオパシーは病院で行っている治療の否定の上に成り立っているのではありません。また、レメディーを使用すること自体がホメオパシーなのでもありません。真の問題を見いだし、本質的な解決をすること、それが真の医療であり、ホメオパシーの目指すところです。

ホメオパシーが広まっていくことは有難いのですが、今回のことに限らず、本来のホメオパシーとは全く異なる方法を実践している方も多く、さまざまな問題が起こってしまっているようです。

私たちも、今回の問題を無関係な他団体の問題として距離を置くのではなく、自分自身の問題として自らを戒め、一層精進いたしますと同時に、このような痛ましい事故が繰り返されないよう、今後もホームページや配布物等を通じて、正しい本来のホメオパシーのあり方について情報を公開してまいります。当振興会の活動に関しましても、お気づきの点がございましたらお知らせください。

最後に繰り返しになりますが、亡くなられたお子様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


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