ジュリアン・カーライオン著 「ホメオパシーの哲学〜病の声を聴く」出版のお知らせ

ジュリアン・カーライオン著「ホメオパシーの哲学〜病の声を聴く」春秋社より出版です!

ジュリアン・カーライオン著 「ホメオパシーの哲学〜病の声を聴く」 春秋社

なぜ、そのレメディなのか。ひと粒を選び出す世界観がここに。ホメオパシーの哲学に真摯に対峙した本書は、専門家ホメオパスをはじめ、心理学、各種セラピー、ケアや医療の現場で、「からだ」と「こころ」のホリスティックなつながりに関心を寄せるすべての方に必携の書です。

(監訳者あとがきより)

「本書は、一人の誠実で、磨きぬかれた上質な知性の持ち主が、ホメオパシーという途方もなく巨大で深遠な世界と対峙した末に辿り着いた、30年間の総決算である。また著者がホメオパシーと同じく30年にわたって研鑽してきた、トランスパーソナル心理学からの考察も、彩りを添えている。それゆえ、その内容は高度で、本書を真に理解するためには、ホメオパシーについての長年のキャリアのみならず、広範で深い教養を必要とするであろう。

それゆえ、本書はホメオパシーを真剣に志す人の必読書である。本書を一瞥するだけで、その行間から立ち上がってくる、ただならぬ気配に思わず震撼するであろう。これまで日本で出版されたホメオパシー専門書の中には、松本丈二氏の『ホメオパシー医学への招待』(フレグランスジャーナル社)や、J.T.Kentの『ホメオパシー医学哲学講義』(緑風出版)のような深い洞察に満ちた本もあるが、本書にはまたそれとは異なる味わいがあり、現在のホメオパシーが辿り着いた最新、最深の姿がある。ホメオパシーのあらゆる構成物が、一つひとつ丁寧に意味を問い直され、再定義され、再構築される。

しかし、著者の想定している読者はホメオパシーの世界に留まらない。むしろ、人間学・宇宙学として読んでもらいたいというのが、著者の密かな願いである。ホメオパシーを通じて人間・宇宙のリアリティーがありのままの姿を次第に開示されてゆく、密かな「謎解きの喜び」が静かに通奏低音を成しているからである。

しかし、「謎解きの喜び」といっても、パズルを解いたりするような、単なる知的レベルではない。自らの成長を通じてでしか知覚することができない、哀悼にも似た、痛切な、限りない共感と慰めに包まれているような「喜び」である。そこには著者の実存的な生がひめやかに息づいている。十年来原著者を身近に知り、多くの時間を共有した友として、必ずしも平坦とはいえない実存的歩みを思うとき、格別な思いを禁じ得ない。

本書のもう一つの大きな特徴は、翻訳者である諫早道子さんの卓抜な訳であろう。翻訳は原作には決して及ばない、というのが翻訳の宿命のようなものであるが、この翻訳はそれを見事に裏切っている。初めて原著を手にした時に、著者の肉声がそのまま聞こえてくる思いがしたが、この翻訳を目にした時、著者が日本語で書いたと錯覚するほど、同じように著者の肉声が聞こえてきた。稀有なことである。

ホメオパシー界のみならず、日本の思想界にとっても貴重な本が、春秋社という最高の舞台を用意されて出版されることを心から喜びたい。 −永松昌泰」

「ホメオパシーの哲学〜病の声を聴く」 ジュリアン・カーライオン著
諫早道子 訳
永松昌泰 監訳
出版社: 春秋社
ISBN-10: 4393710649
ISBN-13: 978-4393710647
発売日: 2008/03
定価: 3,200円(+税)

目次

1. 症状に耳を澄ます
  • ホールネスという視点
  • ホロンとしての人間
  • 症状のとらえ方
  • 痛みという表現
  • モダリティー−世界とのかかわり方
2. 2つの鍵 〜<周期性>と<両極性>〜
  • 太陽のような自己
  • 「自然」、分別、リアリティ
  • 意識の進化
  • 治癒を示す結合のシンボル
自己と影 〜忘れえぬもの〜
  • 意識発達の7つの段階
  • 含みながら超えること
  • 7歳前後まで
  • 影−否定されたエネルギー
  • 7歳以降
  • 意識発達のさまざまなモデル
4.やわらかな照応I 〜元素と意識〜
  • 元素シリーズのテーマI
  • 発達過程の葛藤
  • 自己は不都合なものを隠す
  • 周期律のフェーズ
5.やわらかな照応II 〜意識の周期律的ダイナミクス〜
  • 元素シリーズのテーマII
  • 意識世界の拡大と自由
  • 周期律に見る大宇宙と小宇宙
6.症状はどのように形成されるか
  • 主観的症状と客観的症状
  • 無意識への通路−イメージ、感情、感覚
  • 照応する心と体
  • 投影−世界を映す鏡
  • 両極のバランスと補償作用
7.マヤズムとは何か
  • マヤズム理論
  • 3つの基本的マヤズム
  • マヤズムの連続性−始まり、中間、終わり
  • マヤズム・発達段階・周期律の問題
  • マヤズムという遺産
8.人間をどう観るかI 〜存在の3つのレベル〜
9.人間をどう観るかII 〜存在の4つのエレメント〜
  • 基本となる4つの状態
  • マッパ・ムンディ―四大エレメントの世界図
  • マッパ・ムンディで症状像のパターンをとらえる
10.類似性とは何か
  • パターンの類似が呼び覚ますもの
  • 全体と部分
  • 病気、忘れること、思い出すこと
  • 類似性と感受性−似ているから影響される
  • 内のものと外のもの
  • 治癒のあるところに感受性がある
11.プルービングとは何か 〜より正確なレメディー像を求めて〜
  • プルービングで体験されること
  • プルービングは人為的病
  • ホメオパシーにおいて「知る」とは何か
  • 潜在力の感応が意味するもの
12.治癒へ至る旅
  • 治癒の法則
  • 病気、治癒、意識
13.実践への覚書 〜ケース・テーキングにあたって〜
  • 症状のもつ物語
  • 症状の根本にある知覚を探す
  • 症状選択に役立つ3つの質問
  • ケース・テーキング
  • 指針となる症状へのマップ
  • 患者と旅

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