ラジャン・サンカラン著
4,290円(税込)
監訳者 永松昌泰, 永松幸和/発行 ハーネマンアカデミー出版
著者のラジャン・サンカラン氏は紛れもなく世界で最も著名で、最も素晴らしいホメオパスの一人である。思想家でもある彼が打ち出した概念は、常にホメオパシーの世界に革新を与え、その著書は世界中で翻訳され、多くのホメオパスたちに多大な影響を与え続けている。しかし、ラジャン・サンカラン氏の最も素晴らしいのは、過去に驕ることなく常に進化し続ける姿である。
この書は30年間のたゆまぬ進化から見出された、臨床においての実践的な方法論としての「シナジー=相乗効果」をまとめたものであり、実践における手引書である。
(まえがきより)
「シナジー」とは相乗効果、つまり複数を足し合わせると、単なる足し算の和よりはるかに大きな力や効果を生むことを意味します。
ホメオパシーの場合、異なるアプローチをうまく併用すると、最高の結果が生まれるということです。マテリアメディかやレパートリーのような伝統的なツール(左脳的)と、センセーションメソッドやキングダム(界)のような現代的なアプローチ(右脳的)をうまく組み合わせると最高の臨床結果がもたらされるのです。シナジーという概念がこの30年間たゆみなく進化し続けて、今や臨床現場で大いに力を発揮しています。わかりやすく包括的な方法で、可能なあらゆるアプローチを駆使します。ケースの診断や分析に際しても柔軟性を与えます。誰でも学んで自分のものにし、実践し、何度でも再現することができます。この小冊子がシステム全体の概要を知りたい人のための手軽な手引書となることを願っています。
著者プロフィール
- ラジャン・サンカラン
- 国際的に著名なホメオパスであるラジャン・サンカラン氏は1981年より臨床に携わっている。ホメオパシーにおけるセンセーションメソッドの考案者であり、世界中で講義やセミナーを行っている。また、サンカラン氏は「The Spirit of Homeopathy」「The Substance of Homeopathy」「The Sensation in Homeopathy」「Homeopathy for Today’s World」などの著者としても知られている。インドのムンバイを拠点に、The Other Song: International Academy of Advanced Homeopathyの代表をつとめている。
目次
- まえがき
- ホメオパシーの原理
- 全般化・包括化の概念
- キーノート
- レメディのジーニアス(本質)
- ヴァイタルセンセーション
- 経験のレベル
- レベルとポーテンシー
- キングダム(界)
- 鉱物界
- 元素周期表
- 植物界
- 動物界
- マヤズム
- マヤズムのスペクトル
- 症状とシステム
- シナジー(相乗効果)
- ケースを取るということ(概念)
- ケーステイキングにおける症状とシステム
- 主訴を詳しく調べる
- ケーステイキングの道筋
- ケーステイキングのマップ
- レベル1とレベル2の患者のケース
- レベル3,4,5の患者のケース
- センセーション、症状または源泉
- レパートリーを芸術的に使う
- 体系的なレパートライゼーション
- 概観する
- ケースにおける一次的、二次的、三次的状態の表現
- 結論
- 資料
- 監訳者あとがき