次回は小林秀雄という方の文章を題材にお話いたします。次回は次回で結構お話することがあるんですけれども、さっき申し上げましたように、今日取り上げたこの「密教誕生」はやっぱり読んでいただきたいです。そして、先ほどのところ、なぜ「自己に執着する」ということが「汚れる」ということになっていくのかということについて、この本の中でも多少、いろんな理屈を並べています。ちょっと理屈っぽいと感じられるかも知れないんですが、それは多少「必要な」理屈なんです。
その道具立ての中で「あ、なるほど」と思うことがあり、それが後でシンプルになっていった時に「ああなるほど、こういうことだったんだな」と、もっとよく分かってくるんですけれども。何とか読んでいただけますと、今日お話をしたところが、それなりに分かり易く読めるだろうというふうに思います。
今日のお話を終えるにあたりまして、皆さんが今お考えになっていること、もしくは感想を…ちょっと恐いんですけれども…少しお話していただいて、それで終わりたいと思います。
- 生徒さん
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私は最初の60ページぐらいまで読んでいたんですけれども、時間がなくて続きが読めませんでした。だけど、今まである程度勉強したことの中から、また違った理解ができたと思います。もう一度最初の所からこれを読んで、この次の講習を受けたいと思っております。以上です。
- 生徒さん
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私はやっと一回読んで、「難しか難しか」と思いながら読んでいたんですけれども、次は小林秀雄さんでしょうか。次の講習は、何十回か読んで受けたいと思っております。
- 生徒さん
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今日はどうもありがとうございました。今日のお話の中で、自分の性格とか雰囲気とか、そういうもので周りからのいろいろな情報を受けると思いました。そうやって自分が幸せになる時には自分自身も、変革し、創造する方向へ行かなきゃなりません。そのために、先生のお話が役に立つだろうというふうに期待をし聴いております。以上です。
- 生徒さん
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どうもありがとうございました。今日から参加させて頂きまして、どんな教材を使っておるかもわからず全くの無防備で参加させていただきました。まあ、次回からこういう本が使われるということで、早く手に入れて、そこまでのレベルに早く達してから、再スタートしたいと思います。よろしくお願い致します。
- 生徒さん
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私、本は2冊とも、読んだのは10ページぐらいでしょうか…全然理解できません。今日のはさっぱり…でも最後のお話とか、末那識のところとか感じることがありました。自己にこだわることを、汚れたと言いますか、自己にこだわると自然の流れに逆らうことになるのかなというくらいの感じでお聴きしました。その程度の理解でおります。
- 生徒さん
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本は求めたんですけれど、まだ2〜30ページぐらいしか読んでませんでしたので、今日は本当に申しわけないことをしたと思っております。先生が今日お話されたことで、夢という言葉が出てきましたね。私、夢ということについてものすごくこの頃、何かこう気持ちをいつも奪われておりまして、何か、夢というのはどういうことなのかしらと思って本を探しましたけどなかなか出会いませんで、シュタイナーさんの本をいくつか買いまして、今読みかけているところなんです。
私は何か同じ夢をすごく繰り返して見たり、その夢が現実として出てきたりするということがすごく多いんです。どうしてこういうことが起こるのかなと、私はもう長年それに囚われていたんです。今日は先生に、夢のところを本当に詳しくお話していただければなと思っておりました。
それと、先生が最後におっしゃいました、ものに直面した時には「その時自分ができる最大限のことしかできない…」というところを、すごく心が痛んで聴かせていただきました。2月に主人を亡くしました時に、医療の事故で亡くなりました。その時に私は病院を守ることに一生懸命で、先生と向き合って、なぜそうなったんですかということを確かめることができなかったんです。
それは確かめるべきだったとかいろんなことを言われましたけれども、私がその時にできたことは、起こってしまったことは仕方がないんだから、病院を守ることの方が大事だと思ってそこに集中することだったんですね。そしてそれについてはまだ解決しないままに、非常に私の中でもだえていることがあるんです。だからいつか先生にまたそのことについてご相談させていただきたいと思います。今日は本当に、私には全て今まで関心のあったことでしたので、とても嬉しく思いました。また次も楽しみに伺います。よろしくお願い致します。