- アコナイト
- このレメディーの主な適応症は、患者が非常に大きな恐怖を感じていることです。患者は奇妙な、または特別な恐怖症に苦しんでいるのではなく、単に非常に怖がっているのです。患者は麻痺しているか、または落ち着きのない動きをしますが、何も彼らの気分をよくすることはできません。それは、何の明らかな理由もないパニック・アタックかもしれませんし、または、例えば飛行機に乗ることのような、何か特別なことに関する激しい不安かもしれません。また、もし患者がとても恐ろしい出来事に遭遇して以来、不安にさいなまれているとしたら、このレメディーが最も効果を発揮するでしょう。
- アージ・ニット
- このレメディーは、心配事に対する最も良いレメディーの1つです。患者は、あるイベントについて、何か失敗するだろうとくよくよと考え始めます。彼らはそれについて考えれば考えるほど、悪い方へと考えます。忘れるために散歩に出ようとするかもしれませんが、運動で体が温まると、問題は絶望的だと思うほどに拡大します。アージ・ニットはまた、特に明らかな理由もなく神経が興奮しているようなある種のケースにも有効です。どちらのケースでも、このレメディーの主な適応症は、患者が、しばしばイライラするような、または意味の無いことをしながら動き回らざるを得なくさせるような不安です。落ち着くために甘ったるいものや塩辛いものを食べる必要があるという傾向も、このレメディーを強く指し示しています。このレメディーを必要な患者は通常、体が温かく、たくさんの外気を求めます。
- アルセニカム
- アルセニカムは、たいへん気難しく、きれい好きで非常にきちんとしている患者に適応します。彼らは、何事も十分に安全で安定していると感じられないため、いつも自分が必要としているものを得られるかどうか、または持っているものを失うのではないかと心配しています。彼らが最も心配するのは金銭か健康です。慢性的にこういうことを心配している人ばかりでなく、こういったことを心配するに足る理由のある人も、このレメディーでなんらかの安心を得ることができます。このレメディーを必要とする人は通常、多くの仲間を欲しがりますが、たいてい寒がりのタイプです。
- カルク・カーブ
- カルク・カーブは、変わりたくない、または現状をコントロールしたいという個人の欲望に関係する多くの恐れと心配を抱えています。カルク・カーブの子供はとても頑固な場合があり、結果として気難しいです。このレメディーのタイプの人は、暗闇、蜘蛛、動物、および怪物を恐れることが多いです。
- ジェルセミウム
- このレメディーは、心配事に対する最良のレメディーの一つです(アージ・ニット、アコナイト参照)。顕著な症状は、震えと、心配事で刺激された出来事にさらされることで身体的な弱さを生じることです。極端なケースでは、患者は恐れや不安で麻痺したように感じるので、ジェルセミウムは広場恐怖症(外に出ることを恐れる)に使用されています。また、明らかな理由も無く常に恐怖を感じているというケースにも有効な場合があります。いずれのケースにおいても、このレメディーの主な適応症は、患者に、何をすることもできないと感じさせているある種の心配で、彼らは役立たずで、隅に隠れたいと感じています。重篤なケースでは、患者は恐怖のあまり体を揺すったり震えたりします。
- ライコポディウム
- 舞台(人前)で怖気づく。その恐怖はパフォーマンスの最初にはあるものの、調子が出るにしたがって恐怖は消えていきます。そこが、恐怖のために急いでやってしまって台無しにするアージ・ニットとは違います。ライコポディウムは内面の弱さをさらけ出すことを常に恐れています。このため、胃炎やその他の消化器系の問題を生じます。自分の臆病さと勇敢な戦いを続けているために、実際の年齢よりも老けて見えます。
- フォスフォラス
- このタイプの患者が最も恐れるのは、独りになることです。彼らはまた、暗闇や雷、幽霊を怖がります。このレメディーは生き生きとした性格で強烈な想像力を持ち、こういったことを心配している子供や大人に適しています。フォスフォラスの患者は確認を必要とします。彼らはささいなことを心配する傾向がありますが、しかし、理屈に合った応答によってすぐにおさまります。アルセニカムの場合は、もっと心配の度合いが強く、簡単には安心しません。
- パシフローラ
- 主な症状が心配による不眠。パシフローラは心配によって不安になっている精神を穏やかにさせることを目的に作られています。このレメディーの主な機能は眠れるようにすることですが、眠気を誘発しないので、他にも鎮静用レメディーとして使うことができます。