森羅万象セミナー

第3回 §1

こんにちは。

前回から約二か月経ちました。今回は、小林秀雄のいくつかの文章を軸として、いろいろ な形で考えていこうと思っております。また前回にちょっとできなかった唯識について も、絡めながら話をしていきたいと思います。そうですね、ではまた簡単で結構ですの で、一言ずついただきながら、下を向いている方もいらっしゃるようですけれども、まあ お天気の話でもいいですし、何でも結構ですので、そこから始めていきたいと思います。 ではすみませんが、こちらの方からお願いします。

生徒さん

小林秀雄さんの「当麻」と「無常なること」を読んだんですけども、何を言われているか さっぱり分からないと言うか、分からなくって今日に至ってしまったんですけれども、今 日先生の講義で、少し、ああそういうことなのかなと分かるようになって、また将来こう いう講義を受けたことで、あああの時はこういうことだったのかと受けたことが実るよう になるんじゃないかと思っております。

生徒さん

そうですね…私もよく読む度に考えが変わり、部分部分でですね、またいろいろ自分の人 生を振り返って、こういう思いでこの人は見ているんだろうなといろいろな思いで、結論 は出ないんですね。やはりどんなに受け取るかと言いますかね、花にしたって、花を見て どういう感覚でそれを感じるかという、私もその辺をですね、ただ表面を見るだけじゃな くして、人間にしたって過去と未来、現在未来、原因についていく魂のですね、この世の 現実の流れと言いますか、いろんなものがありまして、この人は亡くなって今住んでいら っしゃるんだったらまあちょっと違った、分かりやすい見方をされるんじゃないのかなと いろいろそういう思いで見ておりました。以上です。

生徒さん

私はやっとあの密教の本を、四苦八苦して読んで、やっともう終わりかけで、小出しで読 まなきゃいけないという感じで読みました。この本を読んでいる時に、仕事から帰ってぼ ーっとテレビを見ていたら、ちょうど空海というか、NHKの人間講座で空海のことをやっ ていたんです。それがきっかけですごく空海に興味を持ちまして、ちょっとのめり込んで いるという感じです。

小林秀雄さんの方は、何かあの、簡潔な文章でものすごく読む度に何か、その文の違うと ころに惹かれていくというか、簡潔な言葉でものすごい奥深い問いを表しているなという 感じで、言われていることと、この密教の本で言いたいこと、そしてホメオパシー、先生 が何を語られているのか、それらはすべて何か簡潔なことを語られていると思うんです ね。それがちょっと何か少しは感じ取れたなという感じです。今日は楽しみにしておりま した。

生徒さん

先生、しばらくでした。私は、本当に不勉強で申し訳ございません。小林秀雄の本は、机 の本棚にいっぱい並べて、読むっていうことはしてませんでした。何年前、三年ぐらい前 でしたでしょうか、「致知」という月刊雑誌の中に、小林秀雄さんのお写真が出ていたん です。そのお写真を見た時にすごく打たれまして、こんなにきれいな方っていらっしゃる のかなと、小ちゃな写真でしたけれども、最近こんなにきれいな男性にお目にかかったこ とはないと思って、それから慌てて小林秀雄を読んだんですね。

それで、今度また「当麻」とか「無常ということ」読ませていただきまして、何か私、こ れは永松先生にお出会いしたことは、私にとってはものすごいことだったということ、私 ながらの思いで読ましていただきました。今日の講演はもう本当に楽しみにしておりま す。でも私に理解できるかどうかは、今のところは分かりませんけれども、そういう思い で出席させていただきました。よろしくお願いいたします。

生徒さん

こんにちは。今日は来る道すがらなんですが、以前、仏教の仏という字を日本語読みする 時に、どうして仏というふうに音を当てたのかというふうな話をちょっとよそで聞いたこ とがあるんですけれども、それは解放する、ひもを「ほどく」という言葉、その「ほど く」ということから、仏という言葉がそういうふうな日本語に当てられたというお話をち ょっと聞いたことがあり、そういうふうなことを思い出しながら参りました。

前回のお話で先生が「主語の同定」と「述語の同定」とおっしゃった時に、全く私は理解 のスピードが遅いものですから、「述語の同定」という意味がほとんど分からなかったん ですが、帰りまして先生の話をもう一度聞きまして、ああそういうことだったのかとよう やく理解できました。またもう少しそのような話もお聞きできたらと思っています。よろ しくお願いいたします。

生徒さん

皆さんとこうして3回こういう勉強をできることを大変喜んでおります。こうして連続の 講義をしていただけるよう無理に永松先生にお願いしたのはですね、私には二つのテーマ がありまして、まずひとつ目は、ここに現れている表象は本当に現実なのか、幻影なの か、ホメオパシーで言うdelusionなのか、ということ。それとふたつ目は、この人生とい うのは先生が言われていらっしゃるように、変えることが不可能と言っても過言じゃない ぐらい決まっているのかどうかということ。その二点を、この6回のセミナーで少しでも 自分の中で消化できて理解できたらいいなと思っております。

前回の唯識、随分期待して受けましたが、私たちの予習不足で本当に何か理解が難しかっ たなと思いました。私如きが言うのはあれですが、やっぱり私たちのこのレベルではもう 少し先生の方にレベルを落としていただいて、スローペースで講義頂いたのがいいのかな というのも自分なりに実感しております。まあそれは皆さんなりにちょっと受け取り方の 感覚が違うと思いますが、なかなか現実には考えられない世界のものである訳ですから、 難しいというのは分かります。

できれば先生、そういう点ご考慮いただいて、6回シリーズの予定を全部こなさなくて も、もっと私たちのように浅はかな者でも理解できるところでお話いただけたらどうかな というのも感じておりますので、皆さんにはそこ辺りちょっとお聞きになったりしていた だいて、ご考慮いただければと思います。私たちの勉強不足を棚に上げて申し訳ない、と ても僭越でございますがどうぞよろしくお願いいたします。

ええとそうですね、第1回目のお話は特に何かの教材ですとかを用いずに、ゼロからお話 をいたしましてね、感じとしてはそれなりに皆さんご理解をいただけたような感じがいた します。

2回目はですね、あの後、かなり私自身としても、非常に皆さんに申し訳ない感じがいた しました。恐らく組み立て方にかなり無理があったような感じがいたします。もともとあ の本自体、かなり長い本でもありますし、かなりの時間をかけてやるべきものを、短い時 間の中で多少無理にしようとしましたので。

もともとこういうお話というのは、途中で省略できないことがたくさん出てまいりますの で、やはりゆっくりと、かけるべき時間をちゃんとかけてやっていきたいと思っていま す。

今日の小林秀雄のお話につきましては、幸い文字数としてはとても少ないですよね。た だ、前回お話したかと思いますけれども、私自身もこれを50回ぐらい読んで、やっと一 言一句が理解をできてきたように感じます。

最初、数回ぐらい読んだ時には、何を言っているのか、結局全然よく分からない。ずっと 読むうちに、だんだんだんだん分かってきて…この方はどんどん文章を削っていく方だと いうお話は前回いたしましたですよね。1寓話につき1ページぐらいの濃度があります。 だからこれは水に薄めると、ちょうどこの3ページ4ページぐらいのもので一冊の本が入 りますと、そういうふうなものです。いろんな意味で、今日の授業というものは、前回と は相当に違うものになるであろうというふうに私は予想をし、また期待をしています。

それから今後の予定について少しお話をしておきます。次回は「部分と全体」になってま すよね。この「部分と全体」の回でのお話も、全部というのはとても無理なことなので、 この中のおそらくは二つぐらいのことに絞ってお話をすると思います。

一つは、量子物理学そのものについてなんですが、これは1回目の時に多少お話をしてい ると思うんです。それにつながったお話が一つ。

それからもう一つは、本来の科学というもの、そして本当の科学者というものの「存在の 在り方」と申しますか、その魂の在り方と申しますか、まあそのようなことについてお話 をしたいと思います。あちこちでいろんな所が出てくるんです。政治的な破局における 「個人の行動」と「科学者の役割」の所も、非常になるほどと思わせる部分があります。 また、ある種の究極の選択のようなもののお話も出てきます。それから、我々が生まれ育 った「国」などといった、そういうある種の局所的なことと、それから人間であるという 普遍的なこととの関係性。今はちょっと抽象的に申し上げましたけれども、非常に重要な ことです。そういうお話をしたいと思います。

そしてその後は、ホメオパシーも結局は人間の本質的な成長についてのものであるという お話をすることになっております。「シッダールタ」という本については前回お話したで しょうか。ヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」、それは本当に薄い本です。こんな薄い 本なんですけどね。これについて詳しくやるかどうかはまだ分かりませんけれども、これ をぜひ読んでいただきたいんです。とてもすばらしい本です。そしてとても読みやすい本 ですけれども。これをまずは読んでいただきたいと思います。

続く

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