レメディー・テーマ:

ホルモンバランスの乱れ。愛情の対象者への無関心。

着眼点:

主に女性のレメディー。このレメディーは甲イカの墨から作られています。まさに甲イカとその墨の性質を知ることはこのレメディーを知ることに繋がります。浅黒く、肌には染みがあり、セピアの患者はしばしばブルネットの髪色をしていて、血色の悪い肌の色をしていて、目の周りは濃い色をしています。鼻の上にサドルをまたがる様に色素が濃くなっています。甲イカは、ゆっくり動き回ると言うよりは、突進するように行動します。これと同じ様に、セピアの患者は激しい動きを好み、ダンスをすることで活性化します。不活性であることが強い特徴で、彼らは寒さ、疲れ、脱力感などをしばしば訴えます。しかし、皮肉にも温まることで症状が悪化します。甲イカは背骨を持っていませんが、その代わりに内臓を保護する基板をもっています。これと同様に、セピアの患者はあたかも背骨がないかのように、疲労で無気力になった症状を訴えます。これは、特に、子宮と、子宮脱に関係する患者によく見られる症状です。甲イカは、最終的に墨を防御の為に放出しますが、セピアの患者はとても辛らつになる傾向にあり、惨めでもあります。独りになることを恐れる反面、周囲の人達、とくに近い存在の人達に簡単に気分を害されてしまいます。彼らは、我が子に対しても無関心になり、パートナーにも冷たく接し、性交をしばしば拒絶します。大きな悲しみを感じていて、よく彼らが自分達の症状について語る時に涙にくれてしまいます(プルサティーラ参照)。

典型的な症状:

ホルモンのバランスが崩れイライラし、非理性的な機嫌の変化、静かに独りにしておいて欲しいと強く要求する等の症状を呈します。セピアは様々異なる症状を現す場合が多いので、上記の特徴の有無を確認することがレメディーを選択する際の決め手になります。疲労感、特にホルモンや、感情の問題を伴うもの。座って、足を組んでいなくてはいられない様な、引きずられるような感覚。生理前の緊張。生理に関する問題。早過ぎる、もしくは、遅すぎる生理。痛みを伴う経血量の少ない生理。重い生理。焼け付くような、緑色の分泌物を伴う膣カンジダ症。特に寝入りばなの失禁。性欲の欠如。冷たい足と寒気、そして顔に血が上り、汗をかき易い。スパイシーな食べ物を好み、特に酢、レモンのような酸っぱいものを欲します。

ペットに対するレメディー選択:

子宮脱。不妊(プルサティーラ参照)。膣カンジダ症。子供の面倒みの悪さ、子供への無関心。通常、楽しげなプルサティーラの像を持っている動物がセピアの状態に陥ることがしばしばあります。重力や、老化によって体、結合組織、内臓が引きずられるような状態。性格はずっと静かになります。