アコナイト
これは、おたふくかぜ、特に発症してすぐの時期には最適なレメディーの1つです。患者の熱が高い場合、又は寒気がする場合、および元気がないか落ち着きがないか又は不安な場合、このレメディーを与えてください。もし患者が落ち着いていておとなしい場合はこのレメディーではないことが多いです。アコナイトはあらゆる熱や炎症に第一に使用するレメディーなので、症状が始まったばかりで他に与えるレメディーが無い場合は、まずアコナイトを投与してください。
ベラドンナ
熱と赤みとズキズキする感じがこのレメディーの主要な症状です。もし患者が高い熱を出して顔が赤くなっていて、ズキズキする痛みがある場合はこのレメディーを与えてください。また、この状態の時に現われる可能性のある、うわごとを言ったり、めまいがするような状態もカバーします。もし瞳孔が拡張していたり、右側の症状がより悪化している場合、それらはこのレメディーを強く示す徴候です。
カルク・カーブ
耳下腺が痛みを伴って腫れ、腫れている部分に突然の鋭い痛みがあり、咳払いで痰が出る時。ものを飲み込むのが困難です。かなり太っていてぽちゃぽちゃしたタイプで頭から大量の汗をかくカルク・カーブタイプの人に適しています。
ヘパ・サルファー
このレメディーはおたふくかぜの主なレメディーではありませんが、感染症が見られる時には非常に有効です。したがって、おたふく風邪で、咳やひどい喉の痛みがあったり、腺が痛む場合には考慮してください。もし患者が非常にイライラしているか、又は圧迫することで痛みが悪化する場合、また症状が冷たい空気や冷たい飲み物で悪化する場合、このレメディーの徴候です。もし患者の機嫌が良く、冷たさを嫌わなければ、このレメディーではありません。
マーキュリー
このレメディーはおたふくかぜの主要なレメディーではありません。このレメディーを考えるべきなのは、喉の痛みがある場合で、特に扁桃腺に潰瘍か白点が見られる場合です。息が臭いこともこのレメディーの徴候です。このレメディーかヘパ・サルファーか選ばなければならない時には、喉の痛みが冷たい飲み物で悪化し温かい飲み物で改善することが明らかな場合はヘパ・サルファーを与え、これが明らかではない場合にはマーキュリーを与えます。
プルサティーラ
もし症状が始まったばかりで、主な問題が高い熱の場合、アコナイトかベラドンナが必要です。プルサティーラは患者が非常にめそめそしてまとわりつく感じで、外にいる方が症状が改善する時に考慮してください。他にプルサティーラを示す徴候は、鼻から濃くて刺激の無い、緑色か黄色の分泌物が出ることで、喉はほとんど、あるいはまったくかわきません。新鮮な空気を求めるか、または戸外で明らかに改善します。もし患者の精神状態がまとわりつくようで、少なくとももう1つプルサティーラを示す徴候があればこのレメディーを与えてください。そうでなければ他のレメディーを使います。
ルス・トックス
このレメディーはおたふくかぜに最も良く使われるレメディーではありませんが、左耳の下の腺が最も腫れていることが確実な場合、このレメディーを投与してください。ルス・トックスの患者は一般的に休んでいる時、特に夜、具合が悪いです。寒さと湿気で症状が悪化します。