レメディー・テーマ:

二日酔い、消化不良、イライラすること、便秘、嘔吐、風邪。

着眼点:

室内では鼻水が止まらず、屋外だと鼻詰まりを起こす風邪。神経質でイライラしがちで、よく働きよく遊び、愚かな人を大目に見ることが出来ない様なタイプの患者です。しっかりした体格、物事をしっかりとする為に一生懸命、長時間働き(アルセニカム)、その後の睡眠は仕事のことに対する心配で何度も起きてしまいます。騒音、すきま風、光等、些細なことで気分を害します(ヘパ・サルファーカモミラ参照)。このタイプの患者が熱を出している時は、ほんの微かな隙間風にも敏感に反応します。彼らは熱くてシーツを剥ぎますが、すぐにシーツをかぶります。ナックス・ヴォミカの人は胃腸関連に様々な症状が出ます。逆に戻るような症状が特徴的です。排便時にかなり力むことが多く、腹部の筋肉が弱く、ヘルニアになり易い傾向や、ほんの少ししか便通の無い便意があります。

典型的な症状:

二日酔い(プルサティーラサルファー参照)、ナックス・ヴォミカの患者はタバコ、アルコール、又はこってりした食べ物等を過剰に摂取し、次の日にそのことを後悔する傾向があります。二日酔いの症状は、頭痛から、むかつき、吐き気まで発展します。のどから始まり、上記したようにそれが胃から逆に戻るように嘔吐するかたちで出ます。ナックス・ヴォミカは、むかつきと、嘔吐に対する大きなレメディーです(ブライオニアフォスフォラス参照)。のどは、いがらっぽくなります。症状が下がってくると、お腹が重く感じ、圧迫されることに敏感になり、食後数時間で張ってくる感覚を持ちます。患者の多くは、むかつきと、吐き気をもよおしますが、実際吐くことが出来ないかもしれません。つわりにもレメディー選択されます(アルセニカムコキュラスプルサティーラセピア)。ナックス・ヴォミカの患者はこってりした脂っぽい食べ物を好み、よく消化することも特徴です(サルファーと類似、プルサティーラとは対照的)。さらにひどいケースでは、胃潰瘍に発展します(アージ・ニットアルセニカムフォスフォラス参照)。症状が内臓に降りてくると、ガスが溜まり、お腹が張って(フォスフォラス参照)、便秘になります。飲み過ぎた翌朝は、下痢をすることもあります。便秘の場合、その理由は便が大きく硬いから、ではなく、逆に動く蠕動運動の結果です(ブライオニア参照)。

ペットに対するレメディー選択:

便秘とイライラと興奮し易い状態にレメディー選択するのが主な使用法です。但し、身体から毒物を取り除く為にもレメディー選択され(サルファー参照)、特に栄養価の高い食事や、多くの薬を消化し、肝臓がパンクしている状態にも使用します。又、植物を含む、毒性のあるものを食べたことによる食中毒に。