レメディー・テーマ:

突然、ひどい炎症または発熱。

着眼点:

ベラドンナの症状は、炎症の初期段階で起こります(アコナイトフェーラム・フォス参照)。これらには、突然または急速に始まる病気や疾患組織の赤み、触れられることに対して非常に過敏になること、そして特に、突然の動きや神経に障るような動作に対して過敏になることなどが含まれます。症状に伴う痛みは通常ドクドクと脈を打つものです。患者の顔は紅潮し、熱くなり、瞳孔が開いています。フラフラして軽いうわごとを言うようなこともあります。熱があるにも関わらず、通常、皮膚が乾燥しています。体の右側に症状が出る傾向があります。

典型的な症状:

突然発症し、ドクドクする痛みと熱を伴う子供の感染症ならほとんど全ての場合において当てはまります。患者は、背を少し起き上がらせた状態でベッドに横にならせて、軽い食事を与えると心地よく感じます。耳と喉の感染、特にその部位の腺が腫れて痛んでいる時に使用します。また、赤くなって熱を持ち、ドクドクと脈を打っていたり、触ると痛むようなおできや膿などの初期の皮膚疾患にも効果を発揮します。ベラドンナは急性の抗生物質や抗炎症剤のような働きをするようです。激しい痛みを伴ったり、急な動きや圧迫で悪化する、突然始まった炎症性の症状であればほぼどんなものでもベラドンナを使用することで非常に楽になります。

ベラドンナは、やや使われすぎる傾向があります。特に、激しい症状が伴っていないのに、熱が出ればベラドンナを使うためです。乳幼児は自分の症状を詳しく説明できませんので、ご両親がよく観察することが不可欠です。

ペットに対するレメディー選択:

皮膚や粘膜が赤く腫れて痛む急性の炎症。挑発することなく攻撃に出るような激しく攻撃的な動物に。