レメディー・テーマ:

カタル、涙、しがみついて離れない。

着眼点:

プルサティーラの患者は通常恥しがりやで、優しく、愛想の良い人です。彼らは自己憐憫の気持ちをもち、人からの同情心と、安心させてもらうことを欲し(フォスフォラス参照)、独りに取り残されることへの不安感を持っています。女性や、子供によく見られ、特にブロンドの髪、青い目を持った控えめな性格の人の中に見られます。彼らは直ぐに顔を赤らめ、とても感情的です。涙を流しやすいのも特徴です(セピア参照)。症状の変化の早さは驚く程で、今泣いていたと思ったら、笑っているという具合です。知らない人に対して初めはシャイですが、新しい人達とも直ぐに打ち解け、社交的によく話をします。彼らが自分に注意を惹かせるやり方は巧妙で、自分自身の体力の弱さを武器にして人の注意や欲するものを引き寄せます。身体の片側に出てくる問題と、次々に代わる症状を持つことがよく見られます。プルサティーラはウィンドフラワーと呼ばれる綺麗なアネモネから作られるレメディーです。この植物の茎は弱いのですが、そのしなやかさが特徴です。この植物の強さは風の動きに合わせてなびく能力にあるのです。彼らの控えめな性格は効果的な防御メカニズムとなって、彼らの求める他人からの同情を得るのです。原料の花の持つ特徴と同じく、プルサティーラの患者もなびいて曲がります。と言うのは、彼らが誰かと討論するような時は、頭を一方向に傾けます。彼らは、暖かく、風通しの悪い湿った環境、天候で悪化します。そして、新鮮な外気で好転します。彼らは寒がりな傾向にありますが、暖かい部屋では、新鮮な外気を欲します。そのような時は、窓を開けたり、外の新鮮な空気の中をゆっくりと散歩したりすることを望みます(セピアと比較)。

典型的な症状:

カタルの症状が顕著。鼻や耳の片側に現れる症状。濃く、無味で、緑もしくは黄色の痰が特に片側の鼻から分泌することを伴う咳と風邪。夜、横になることから始まる咳(ドロセラ参照)。熱があり、口と唇が乾いているにも関わらず、喉の渇きを訴えず、新鮮な外気のほうを欲します。きつい口臭、脂っぽい味を口の中に感じます(マーキュリー参照)。子供は両手を万歳して寝て、夜間に乾いた咳をして、朝に締まりのない弱々しい咳をします。泣き虫な状態で、周りからの注意を必要とし、身体症状としては沢山のカタル、無味の分泌物を特徴とします。栄養価の高いこってりした食べ物でお腹をこわします。食べ物の好き嫌いでは個人差がありますが、焼き菓子、アイスクリーム、フルーツ、バターを好みます。彼らは、暖かい料理の中の脂は嫌いますが(例:鶏肉の皮)、冷たい肉料理の脂肪は好んで食べます。一貫性の無い不安定な症状。生理は、周期が正確では無く、まちまちで、予見しにくい。通常、経血は少なめで、疝痛を伴い(マグ・フォス参照)、下に引っ張られる様に感じます(セピア参照)。但し、セピアとは違って、プルサティーラは恥ずかしがりやではありつつも、健康的な性欲を持っています。そして、はしか、及びそれに似た発疹に対する主要レメディーです。特にその場合は、患者はあまり多くの服を着たがりません。

ペットに対するレメディー選択:

偽妊娠と不妊症(セピア参照)。とても多くの注目を欲し、必要とする動物や、家に独りきりに置き去りにされていた動物に与えます。キング・チャールズ・スパニエル、コリー等、シャイで魅力的な犬種にしばしば使用されます。身体の片側にでる症状を訴える場合、それも特に片側から出る鼻水。緑色の刺激のない分泌物。