インフルエンザは風邪よりも重篤な症状です。多くの症状は確かに風邪にもよく使われるレメディーと同じですが、インフルエンザはより深い状態で、四肢が痛んだり不活発になったり、普通の機能ができなくなるような困難な状態です。休息を取ることが重要で、患者はベッドで横になって治療を受け、仕事に復帰する前に完全に治すことが必要です。

アコナイト
症状の発症時とごく初期のインフルエンザに。特に、患者が非常に興奮している場合に有効です。アコナイトの症状は、通常、冷たく乾いた風の強い天候にさらされた後、すぐに発症します。発熱した場合、冷たい波が通り抜けるように明らかに震えます。アコナイトは、特に興奮を鎮めるのに効果的です。
ベラドンナ
突然の激しいインフルエンザに。顔がほてって皮膚が熱く赤くなり、目がぎらぎらしてズキズキと頭痛がし、どんどんと脈打ちます。熱があってもほとんど喉は渇きません。不安がるというよりも、うわごとを言ったりします。感覚が際立ち、光や接触、振動や騒音に敏感です。
ブライオニア
数日かけてゆっくりと症状が出ます。全ての筋肉が痛みます。全ての症状は動きで悪化し、休むと改善します。口と皮膚の乾燥が顕著です。舌は苔でおおわれ、唇は乾燥してひび割れます。患者は非常に喉が渇き、頻繁にではありませんが、たっぷりと水分を摂ります。患者はイライラしたりもしくは自分の仕事や経済状態のことにとらわれて上の空になったりします。たとえ非常に寒く感じていても、熱いといって新鮮な空気や冷たいものを求めます。
フェーラム・フォス
突然始まるのではなく、数日かけてゆっくり発症するインフルエンザの初期に。顔がほてり、虚弱でけだるく感じます。フェーラム・フォスはアコナイトとベラドンナの激しさと、ジェルセミウムの鈍さの間にあり、それぞれの極端な状態の時よりも顕著でない状態です。
ジェルセミウム
古典的なインフルエンザのレメディーです。四肢が痛み、けだるく、重くて鈍く感じます。悪寒が背骨を走り、熱が出ますが喉は渇きません。寒くて湿った天候によって発症したインフルエンザに。頭が重くて鈍く感じ、目がたれ下がって感じるかもしれません。どんなストレスや興奮も問題を悪化させますが、患者は新鮮な空気で好転し、排尿すると頭痛が改善することがあります。
ナックス・ヴォミカ
隙間風に対するイライラと敏感さがキーノートです。寒さが支配的ですが、熱くても寒い空気に対してはとても敏感です。ナックス・ヴォミカの患者は非常にイライラして怒りっぽいです。わずかなことで動揺し、光と騒音で簡単に感覚が混乱します。背中の下の方の痛みで眠りが妨げられます。朝に悪化します。
ルス・トックス
四肢の痛みを伴う落ち着きの無さと、すでに出ている熱で寒さを感じる段階に。ルス・トックスの患者は寒さと湿気で悪化します。動き回るとよくなり、休むと居心地が悪いので、夜に悪化します(アルセニカムも似た全体像を示しますが、アルセニカムの落ち着きの無さは不安から来ており、体がとても冷たいです)。