レメディー・テーマ:
不安と鼻血。咳、風邪、喉頭炎。恐怖、出血。
着眼点:
典型的なフォスフォラスの患者は魅力的でセンシティブで、ほっそりとした体格をしています。髪の色はブルネットや、赤い髪をしていることが多く、社交的です。フォスフォラス、即ち“燐”が空気中で燃えるように、フォスフォラスの患者は乾燥して、炎症をおこした症状に悩まされます。そして、氷の入った冷たい飲み物を強く欲します。彼らは、エネルギーを放散する傾向があり、とても快活か、もしくは完全に疲れ切って無関心(このような時にのみ、周りに人がいることを嫌がります。)かの、どちらかです。燃えているマッチのように、フォスフォラスの患者は表面に情熱を持っており、オープンな感じも実は表面的です。ですから、彼らのことをよく知ることは難しく、むしろ底浅いかもしれません。彼らは自らの健康状態に不安感を持っています(アルセニカム参照)。彼らは大きな音にギョッとし、暗闇、幽霊、独りになることを怖れます(プルサティーラ、アルセニカム参照)。出血しやすく(例;鼻血、血の混じった吐出物、等)(フェーラム・フォス参照)、ほんの小さな傷からも多量の出血があります。フォスフォラスの患者は、たくましく、荒々しい感じではありません。彼らの体は通常弱く、咳をしやすく、風邪にもなり易いのです。彼らの多くがいろいろな人の添い寝をしてあげたり、キスをしてあげたりするのに沢山の時間を割いていて、それで体調を崩していることは明らかです。短い睡眠をとることでエネルギーの補充ができ、回復します(眠りが妨げられなければ短い睡眠で改善する、ナックス・ヴォミカ比較参照)。
典型的な症状:
暗闇、幽霊、独りになることへの恐れ。多くの恐怖(アコナイト、アルセニカム参照)。充分に安心させてもらうことを必要としています(プルサティーラ、アルセニカム参照)。安心感は彼らの恐怖心を鎮静させます(アルセニカムはこの逆)。但し、一つの不安がとれると又他の心配の対象を見つけ出します。鼻血と特にその傷には不釣合いなほどの多い出血。背中の痛み(ルス・トックス、ブライオニア、ナックス・ヴォミカ参照)。彼らは左を下にして横になることが出来ず、もしくはそうすることで症状が悪化します。朝の大量の汗、夕方に起こる寒気。
ペットに対するレメディー選択:
花火大会の夜。レッドセッターを含むいくつかの種、又、神経過敏でよく吠えるような種の動物に。乾いた咳。気が散りやすく、興味を惹くものを見ると何の前触れもなく突然走り出すような馬に。