ホメオパシーを気軽にそして安全にご活用いただくことを願って、「基本レメディー42種」をご紹介しています。

42種レメディ冊子(和訳):  1,000円
販売は会員制で行っておりますので、ご購入にあたっては会員登録が必要です。(入会金・年会費はいただきません。)
配送の場合、別途送料・手数料として420円頂戴します。

ここに公開する内容は、英国で市販されているレメディーキットに添付されている小冊子“Remedy Prescriber”を、正式な許諾を受けて、 翻訳・編集したものです。ホメオパシーについての説明、各レメディーのマテリアメディカと、症状別にレメディーを検索するレパートリーをご紹介しています。ご自身やご家族のセルフケアにお役立てください。

(このキットには、軽いケガや風邪をはじめ、日常的な問題によく使われるレメディー42種類が入っています。)

目次
この小冊子の使い方

ホメオパシーへの招待
レメディーについて(42種のマテリア・メディカ)
症状から見たレメディ選択(レパートリー)

この小冊子の使い方

この小冊子は、基本レメディー42種を最も効果的に使用していただくために作られています。症状にぴったりのレメディーをご自身で選んでいただく指針になることを目的としていますので、レメディーや症状例は必要最小限にとどめております。

まず、症状が索引に記載されているかどうかを調べてください。該当する症状がない場合は、似た症状が出ているかどうかを調べ、その箇所を読んで、その症状に当てはまるレメディーを幾つか選んで下さい。その後、マテリア・メディカで、それらのレメディーの、より大きな全体像を見て、適切なレメディーかどうかを確認します。

ホメオパシーは人間に限られたものではありません。ペットや大きな家畜の治療にも利用できます。人間と似たような問題が動物にも起こるため、それぞれのレメディーが動物の治療にはどのように使われるのかを説明する章を設けました。ホメオパシーは病を真に治癒する素晴らしい療法です。正しくお使い頂ければ、年齢を問わない、安全で効果的な療法です。

ホメオパシーへの招待

ホメオパシーは、19世紀のドイツ人医師、サミュエル・ハーネマンによって始められた医療です。彼は非常に高い教育を受け、人道的方法での治療の確立に尽力した人物でした。
ハーネマンは当時の医師達が、荒く野蛮ともいえる瀉血(しゃけつ)や、ありとあらゆる毒性物質を患者に投与するような「英雄医療」と言われた方法に頼っていた状況に、大きな嫌悪感を抱いていました。そして、長い試行錯誤の末に、新しい医療、ホメオパシーの基盤となる基本原理を発見するに至りました。

キナの実証

彼は、スコットランドの医師、ウィリアム・カレンの文書を翻訳していた時、マラリアの治療に使用されていた、ペルー原産のキナ(Cinchona offinalis or Chinaキニーネを含有する植物)の樹皮についての記述に目を留めました。カレンはこのキナの樹皮の苦さが胃を強壮にするのでマラリアの治癒につながる、と説明していました。しかしハーネマンは、他のもっと苦く収斂性(しゅうれんせい)の強い薬でもマラリアの治療には効果が無いことを知っていました。そこでハーネマンは、キナ皮Cinchonaに関する有名な実証を、自身の身をもって行うため、彼はキナ皮を煎じて飲んでみました。すると、マラリアの急性症状に似た状態に陥ったのです。そしてその症状は、摂取を止めると同時に不思議と無くなりました。キナ皮は、マラリア患者を治癒することは知られていましたが、逆に、健常者に投与するとマラリアの症状を引き起こすことに気が付いたのです。ハーネマンは“似たものは似たものを治す”(Similia similibus curentur)という自然の摂理として発表しました。以来この法則は、ホメオパシーの根本原理として生き続け、ギリシャ語のomeos(類似した)と、pathos(病)を語源として、ホメオパシー(Homoeopathy)という造語を作りました。この言葉は正に、病に似た症状を引き起こすことができるものはその病を治すことができる、という意味です。

プルービングによる治療法の発見

ハーネマンは、キナに対して行ったような実証を、他の物質(主に植物と鉱物)についても繰り返し行いました。プルービングという名で知られるようになったこの実証は、20人以上の健康な生徒のグループにおいて実施されました。この実証をしている最中は、被験者(プルーバー)は各自で正確な体験記録を毎日詳細に書き留めることが求められます。この記録には、時間、場所、感覚、それぞれの症状の悪化・好転要因についての情報が含まれている必要があります。例えば、ライコポディウムというレメディーの場合、「午後4時〜8時にかけて右足の疼く(うずく)ような痛みがさらにひどくなり、種類に関係なく“暖かさ”ということで悪化する。」というようなものです。

ホメオパスによって使用される参考文献

プルービングによって得られたデータは、マテリア・メディカと呼ばれる参照用文献に集約されます。また、レパートリーと呼ばれる細分化された索引集は、マテリア・メディカの内容を引く手がかりとして利用します。どちらにも、症状に関しての豊富な情報と、プルービング中の被験者の経験が網羅されています。患者の経験を正確に記録することによって、ホメオパスはレパートリーの中に患者の症状像に合うレメディーを見つけて患者の治癒を促すことが出来るのです。それらの情報がそのまま現在においても役立っているのです。尽きることのない新しいアイディアと、行き詰まることのないレメディーの種類の豊富さにおいても現代医学には耳の痛い話で、人間の普遍的本質に基づくホメオパシーは目まぐるしく改変する必要がなく連綿と続いてきているのです。

ホメオパスはどのように患者を診るのですか?

ホメオパスの仕事は、患者を注意深く洞察し、患者本人が自分の言葉で症状を表現するように促すことです。この“自分自身の言葉”で、というのが大切なポイントで、その言葉そのものがご本人の病の正確な表現であり、レパートリーの中に見出せるものだからです。レメディーは、その症状に合わせた適切な深度強度(ポーテンシー)のものが選ばれます。ペットの場合は、言葉の代わりに、観察と目に見える手がかり(熱さ、冷たさ、触った時などから受ける印象)等を知ることが重要です。症状を自然に表現することはセッション過程の基礎となる部分です。後半の「治癒の章」では、膨大で複雑な専門書に手を伸ばさずとも適切なレメディーが選択出来るように、それぞれのレメディーのピクチャー(全体像)を把握しやすい例を挙げています。

何故、レメディーはそこまで薄めてあるのですか?

当初、ハーネマンはレメディーの原料になっているものをある程度その物質のまま投与していました。しかし、原物質を生のまま投与すると、その力が治癒的方向よりも毒的に強く出てしまうことに気が付いたため、マザー・ティンクチャー(母液)と呼ばれる、元の物質を薄めたのです。ただ単に薄めると、副作用も減少させますが、同時に治癒効果まで弱めてしまうことは避けられません。しかし、ハーネマンは、徹底的な実証的研究により、この問題に対する驚くべき逆説的な解決法を編み出しました。薄めるごとに、その液体を激しく震盪する(揺さぶり叩く)ことで、その力が毒的には働かず、治癒的にのみ働き、しかも治癒力をより深く強くできることを発見したのです。ホメオパシーでは、液体に原物質の分子は1つも存在しないレベルまで薄めたレメディーをしばしば使用しますが、驚くことにより深く強い治癒力を示すことが知られています。これが多くの人々を驚嘆させるホメオパシーの一面ですが、希釈すること自体よりも、レメディーの選択がより大切であるのは言うまでもありません。

どのようにレメディーは作られているのですか?

ホメオパシーのレメディーは希釈と震盪を繰返すこと(ポーテンタイゼーション)によって作られ、希釈度によってそのポーテンシーが決まります。1/100ずつ希釈して震盪する100倍法(C)が最もよく使われる方法で、ポーテンシーはそれぞれの希釈回数を意味する数字によって表されます(例:6、12、30、200)。
6Cは1/1000000000000、30Cは
1/1000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000になります。
それよりも高いポーテンシーは、ローマ数字様式で省略表記され、1Mは1/100希釈を1,000回(1000C)、10Mは10,000回(10000C)繰り返したものという意味です。

レメディーの飲み方

その効果を発揮させるために、レメディーは清潔な口に含まなければなりません。レメディーは乳糖玉に液を浸して作るため、効力のある部分は主にラクトースの表面にあります。そのためレメディーはデリケートであり、手で直接触れないようにしてください。また、香水など香りの強いものは表面のコーティングに影響を与え、効力を無くす可能性があります。これらの注意点を守るのはそれ程難しいことではありません。ボトルの蓋に1つか2つのラクトース粒を取って清潔な舌に落としてください。レメディーは、飲食前後20分を避けて摂取してください。

赤ちゃんに飲ませる時は、2本の清潔なスプーンの背を合わせてはさんでつぶし、その粉を舌の上に落としてください。もしくは、少量の水に溶かして摂取させてもかまいません。ペットには、下唇の内側にレメディーをふくませるか、飲用水に溶かします。馬には、1回に4〜6粒与えます。それらの粒をリンゴかニンジンの小片に入れて飲ませると良いでしょう。果汁がレメディーを溶かしてスムーズに摂取させられます。

投与量

ハーネマンの最小限投与の法則に則り、治癒反応を引き起こすのに必要な最小限のレメディー選択を心がけてください。1錠摂取したら様子を見ます。ホメオパシーのレメディーは、起こるべき一連の治癒の過程を開始させる役割だけで、レメディーによる刺激に反応した我々の心身自身が自らを癒します。つまり、レメディーは車のキーのようなものだとお考えください。エンジンがかかれば、その瞬間にキーから手を離すのと同じです。もしエンジンが止まれば、もう一度キーを回します。投与の適量は、常識の範囲でお考え頂ければ結構です。必要と思われる量(回数)を摂取し、それ以上は摂取しないでください。セルフメディケーションの範囲では、最大限一日数回、5日以上は連続してはとらないで下さい。摂取後に何らか反応が出た時点で、レメディーの摂取を止めてください。

ホメオパシー・レメディーの安全性

年齢を問わずホメオパシーのレメディーは安全です。レメディーの選択が正しくなければ反応しませんし、何度も何度も繰り返し摂取しなければ問題はありません。レメディー摂取後に、万一新たに異なった症状が現れた場合は、すぐにレメディーの摂取を中止し、その症状が一時的なもので、速やかに消えてゆくことを確認してください。何か心配がある時には、ホメオパスの助言を求めることを強くお勧めします。(訳注:お気軽に日本ホメオパシー振興会までご相談ください。)

好転する前に悪化するのですか?

好転反応とは、レメディーを摂取した直後に一時的に症状が激しくなることを指します。心身がレメディーにとても強く反応して、時には、今まで患ってきた症状が一時的に悪化する場合があります。しかし、これは良い兆候です。というのも、レメディーの選択が正しく、摂取量も適切であり、それ以上摂取する必要はないというサインだからです。

レメディーの保管法

レメディーは乾燥した冷暗所に、強い臭いを発するものからは離して保管してください。そういう条件を満たした引き出しや棚などが適切です。レメディーは日光の影響をとても受けやすい為、直射日光の当たらない貯蔵ケース内などにしまうのが良いでしょう。使用期限を過ぎたものは処分し、子供の手の届かないところに保管してください。
(訳注)ホメオパシーのレメディーは適切な保管をすれば、実質上半永久的に使用出来ると言われておりますが、英国法律上、使用期限の記載が義務付けられているため、レメディーやレメディーボックスに使用期限のラベルが貼られております。使用期限が気になられる方は、期限が過ぎたものは新しいキットにお取替えください。

レメディーはどのように作用するのですか?

ホメオパシーのレメディーは、現在の科学がまだ究明できていない、極めて微細なレベルで作用しますので、まだはっきりとは解明されていないのが現状です。レメディーは元の物質分子が残留していないとしか言いようのないレベルにまで希釈されているにも関らず、材料の物質そのものが引き起こすのと同質の反応を身体に起こさせます。我々が理解する上で最も重要な鍵となるのは、「どのレメディーを選ぶか」であり、希釈度の高さではないことを示しています。全ての生物には自然治癒力が備わっていますが、その自然治癒力がうまく発動しない時、どのようにして自然治癒力を自発的に発動させて、本来の健全健康な姿に戻していくかが鍵となります。ブランコを思い浮かべて下さい。病の状態はブランコが元に戻らず、途中で止まってしまっている状態のようなものです。その時、ブランコを無理やりに元に戻そうとするのではなく、むしろもっと大きく振ると元に戻ろうとする力が自然に働き、自発的に元に戻ります。つまり、病と反対の復元力は無理に外から与えるのではなく、自然に内的に発動するようにするのです。無理に戻そうとしても、ちょうど程よい力を正確に予測することは難しいですし、さまざまな副作用を引き起こします。ホメオパシーの方法は、自然治癒力が発動するだけなので、程よく適切に必要なプロセスが必要なだけ起こるのです。

レメディーは何から作られているのですか?

ホメオパシーのレメディーは、植物界、鉱物界、動物界といった自然界に存在するあらゆるものから作られています。レメディーが何から作られているかは、それぞれのレメディーがどんな治癒効果を持つかということと大いに関係があります。よく使われる原料の例としては、植物界に属するブライオニア(野生のホップ)やベラドンナ(デッドリー・ナイトシェイド)等、鉱物界のシリカ(火打石)や硫黄、そして、動物界のエイピス(ミツバチ)、セピア(イカ墨)などがあります。ただし、レメディーの製造の段階で極めて薄く希釈していますので、原材料は分子レベルの物質としては含まれていません。

セルフメディケーション

ハーネマンは、「類似の法則」に基づき、レメディーと症状の全体像とをマッチさせることが必要であると説きました。レメディーを選択するに当たって、その症状の現れ方に注意を向けることが大切です。そして、あなたが“正常”と感じる状態からどのように異なっているのかに注目します。レメディー摂取前の変化と摂取後に見られる症状の変化も注意深く観察します。

レメディーを選択する際に最も重要な点は、何があなたの状態を好転させたり、悪化させるのかを知り、それを基準とすることです。プロのホメオパスにレメディー選択を依頼すれば、そのプロセスは専門的で長い時間がかかりますが、急性症状に関しては、症状の基本的な特徴と現れ方に焦点を当てれば、自分でも的確に選択することが可能です。例えば、熱と咽頭痛を伴う風邪に突然見舞われたとして、次第にうっ血症状が出てきたり、胸に症状が移ったりします。確かに風邪ではあっても、このように症状は移り変わりますので、それに合わせてレメディーの選択も変えることが必要です。

急性症状へのレメディー選択

急性症状へのレメディー選択では、我々の身体がとても効率的に、問題を解決する様子を見せてくれます。この良い例は腫れ物です。腫れ物は、ある時突然できてズキズキ疼き、熱を持ち、接触に敏感になります。これはベラドンナのレメディーが引き起こすピクチャーの初期段階とマッチします。もし、この段階で、ベラドンナのレメディーを飲むと、この腫れ物は速やかにひきます。しかし、ほうっておくと炎症を起こし、先端に膿を生じます。こうなると、すでに症状が変化しているため、ベラドンナのレメディーはもはやマッチしません。この段階では、皮膚は敏感ですがそれほど熱を持っている訳ではなく、熱より冷たさにより影響を受けやすくなります。炎症部分は余り赤くなく、かなりつっぱった感じがします。このような段階では、膿を出して治癒のプロセスを促進させるヘパ・サルファーが適合します。もしこの段階をも超してしまうまで放置しておいた場合、膿を含んだ腫れ物は次第に痛みが少なくなりだんだんと硬化してきます。このような状態にはシリカのレメディーが最適で、その硬化した部分を和らげ、壊れた組織を元に戻してゆきます。

正しいレメディーの選択

この小冊子のいたるところで、レメディーが、全く関連の無さそうな、さまざまな症状欄に登場することがお分かりになるでしょう。これはホメオパシーでは当たり前のことです。「ポリクレスト」と言われる主要なレメディーは、プルービングによって、多様な症状に効果があることが知られています。だからと言って、そのレメディーの持つ症状の全てが当てはまる状態でなければそのレメディーを選んではいけない訳ではありません。しかし、ご自身の症状の全体像が、レメディーの全体像と大きくマッチしていることが必要です。ですから、上記の腫れ物の例のベラドンナの主要な全体像は、熱とズキズキする痛みを伴い突然襲ってくる症状であり、接触や神経に障るものに敏感である状態です。ですから、耳の炎症や、歯痛、頭痛等にももちろん当てはまります。レメディーを選択する時は症状の全体像を見ることが肝要です。

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レメディーについて(42種のマテリア・メディカ)

この小冊子は、それぞれのレメディーを、適切な項目ごとに説明するガイドです。もし、正しいレメディーを選ぶことが難しいとお感じになることがあれば、まずその問題がどの程度急性なものかを確認してください。そして時間と場所などの要因に注意を払い、それらが症状にどのように関係しているのかを見てください。1日の何時ごろに症状が悪化するか、どのような速さでその症状が発症したか、身体のどちら側に症状が出るか、正常な時と比べどのように違って感じるか、などを見ます。病を意識し気が付くことで、その病の全体像が見えてきて、それがそのまま正しいレメディー像につながるのです。

どのような症状に対しても、治療に適していると思われるレメディーが幾つも浮かび上がることがあります。その時の状態に最も見合ったレメディーである場合や、その時の好転反応や改善過程に合ったものである場合もありますが、その原因となっているものを見据えてレメディー選択することが肝要です。

訳注:レメディーの読み方(日本語表記)について…日本ではレメディーの読み方が統一されておりません。下記はその一例です。

 

症状から見たレメディー選択(レパートリー)

< 症 状 >